家族温泉 木の花

所在地 鹿児島県霧島市
開設年 2014.3
構 造 木造
規 模 1F
延床面積 347㎡
用 途 温浴
基本設計・実施設計 kt一級建築士事務所
基本設計 京都府立大学 鈴木健二
近畿大学 居住福祉研究室+山口健太郎

設計コンセプト
温泉が豊富な鹿児島県の中でも古くから温泉地として栄えた日当山温泉にある温浴施設。浴室は全て個室型となり、中庭を囲むように8つの浴槽が設けられている。入浴はプライバシーが要求される行為であるため、待合室、中庭、そして、坪庭のある踏込みを介して浴室へとつながる。様々な異なる雰囲気を持った場面が展開し、利用者に高揚感を与える。また、中庭は地域の人々が集う交流スペースとしての機能も持つ。平常時は水を張り水盤として利用しているが、非日常時は水を抜きイベントスペースとして活用できる。中庭型という閉鎖的な平面形式であるが立面を開放的にすることで、外にも開いたデザインとなっている。浴室のタイプは3種類あり、露天風呂付き、内湯のみ、そして車いす利用者を想定した浴槽を備えた浴室からなる。車いす利用者用の浴槽にはリフトが取り付けられており、重度の人でも安心して入浴することができる。